営業時間とかがわからなかったので、ネットで検索かけたらいきなりパリがどーのこーのと出てきてびっくりした。
そんな壮大なバックボーンは抱えていなさそうな、「隠れた名店」的喫茶店。
いつ行っても店内に人が絶えない。メインストリートからは外れているし、そもそもビジネス街でもないし、主婦が買い物をして一息つくために入る場所にしては商店街からちょっと外れた飲屋街にある。そんな立地なのにどうして、と思うが、多分ヘビーユーザーが多い喫茶店なのだと思う。
まずたたずまいが良い。ちょっと狭いけど落ち着いた内装、外装。店内には花が絶えず飾られており、カウンターのうしろにずらりと並ぶカップの数々も、全て種類が違ってどれもデザインが良く、ご主人の好みが見て取れてにんまりする。手書きのメニューも稚拙だがあたたかみがある(でもあの絵はちょっと描き直させてほしいと思う。ケーキ一回おごってくれれば私描くのになぁ)。
しかも「まちのきっさてん」の割にメニューが豊富。プロントとかサンマルクカフェとかドトールとかにあるような飲み物メニューが並ぶ。しかも、味は前述三件よりもはるかに本格的。コーヒーを注文したら豆を挽くところから始めるし、紅茶を注文したらきちんとカップは熱湯であたためてから出す。そういうのが個人店ではおざなりになりそうなポイントだが、決してそこらへんを忘れない。多分ご主人は絵に描いたような「いい人」なのだろう。
そしてケーキもトーストも美味しい。ケーキセットで750円は安い。凄いだろ、これ(写真)頼んだのはチーズケーキだけなのに、勝手にパンプディングもついてくるんだぜ……
ケーキは基本甘さひかえめでさっぱり。でもこってりが食べたいなぁ、な気分の時は、お皿に必ず添えてある生クリームをつければ目先が変わってとてもよいです。生クリームもスタバの生クリームのような甘さ控え目系なので、ボリュームがあっても飽きないお味。
トーストは300円前後で、こちらも頼んではいないのに勝手にゆでたまごがついてくる。きちんとトーストして出すので時間は多少かかるが、さくさくふわふわでとても美味しい。小腹がすいたときに詰め込む食べ物としてちょうどいいかんじ。
店主がいい人、なことを感じさせる要素はもう一つある。
この店は何故か、いつ行っても、何を注文しても、一緒に必ずお菓子をつけてくれるのだ。
何人かでまとまって行ったりしたら、「ご自由にどうぞー」とカゴいっぱいのお菓子をどーんと出してくれる。ここは家か! ちょっとリッチな友達の家か! そして私ら小学生か!
出るお菓子はいつも微妙に違う。「これ、お菓子代だけでお店側の儲けなくなっちゃうんじゃないのか」という疑問が頭に浮かぶ。
店主さん、そんなに客にサービスせんでもいいので、どうかこの店はなるべく長く続けてもらいたいです。
でも貰ったお菓子はありがたくいただいて会社とかでちまちま食べてます。
お店詳細情報