地元ネタ。
おいしいものは遠出をしなきゃ見つけられないわけじゃないんだぜ! ということで。
……と言いつつ、ここで紹介する相当前から馴染みのお店だ。
誕生日のお祝いとか、ちょっとしたお祝いとか、もしくはたまのごちそうランチとかに、ちょくちょく利用しているお店。
駅の近くにあるわけではなく、商店街からも微妙に離れている位置にある店なので、地元民でもこの店の存在を知っている人は限られてしまうのだと思う。(勿体ない!)
しかも人通り少ない道に面しているしね! 学校が近くにある、といっても中学校だからあんまりプラス要素にはならないし。
が、ここにランチに行ってみてなんとなく気付いた。
ここ、ランチに賑わうタイプの店なのだ。幼稚園のママ友とかが連れ立ってそこそこな値段の美味しいランチを食べつつ談笑するって感じのお店らしい。で、そういう感じで広まっていき、気に入った人が常連になったり、ランチだけでなくディナータイムに来たりとかして、どんどんお客を増やしていったんだろう。
そういった「隠れた名店」的な意味で、ここの店の立地条件は逆にプラスなのかもしれない。静かだし、酔っぱらいとかマナーの悪い客が流れてくることはあまりなさそうな場所にあるし、店内あまり広くないから大人数で飲み会をやろうとしたら貸し切りにしなきゃいけなくなるし。
今回の注文はカジキ鮪唐揚げと揚げ茄子の葱だれ丼、790円也。
サービス券があったのでどうせだから使ってきた。ランチセットのみの値段でデザート+ドリンクセットになる券。(本来ならば+400円かかる)
ランチセットは大体が800円〜1000円台に収まっている感じ。なるほど確かにママ友ちょっと豪華ランチ、な感じかもしれない。
もう名前からしてよだれがじゅるり、なメニューだが本当においしい! いいね期待を裏切らない出来!
唐揚げがあつあつでご飯もあったかくて、そこに葱だれの香ばしさが絡んでもう。たまに素揚げの茄子に箸をのばせばあつあつで茄子の甘さが葱だれの香ばしさと絶妙にマッチしてもうもう。
とりあえず葱だれは偉大。正義。箸が止まらなくて、あっという間に完食してしまった。
で、その後のデザート。
こちらは祭食呑家のデザート定番メニュー、かぼちゃのグラタンアイス。
最初はいわゆるかぼちゃグラタンにアイスがのっかっている謎の食べ物を想像していたけれども、まぁ単純に言ってしまえば焼いたカボチャにバニラアイスクリームをのっけただけのモノ。
なのに、どうしてここまで美味しいのか! 自宅でも真似できそうなところがちょっと嬉しい。
カボチャの熱で微妙に融けかけたアイスを掬いつつ、カボチャを適度な大きさにスプーンで切り分けて食べる。皮までやわらかくて甘さが優しくて美味しい。
店から出て第一声、あーおいしかったしあわせー、と呟けるようなそんな店。
会社の近くにこんな店があったらいいのになぁ。この店はここにあるからこそ価値があるのかもしれないが。