今までお土産品として売られているのは見た事があったけれども、実際にこうして店を訪れるのはこれが初めてだった羽二重団子・本店。
なんでも文豪の愛した由緒正しき団子屋なのだとか。
……それにしても明治大正あたりの文豪って甘い物好き多くないか。「○○縁の甘味所」とか「××が愛した(なにかお菓子の名前)」とかってあおり文句がつく甘モノって、けっこういっぱいある気がする。
……あ、そうか。担当編集の厳しい追撃をかわしたり、考え過ぎてぐっちゃぐちゃになった頭の中身を整理するためだったりで外に出てお茶をすることが多かったからか。
今の小説家さんらは携帯あるから結局どこに行っても逃げられないだろうしなー。それを考えると携帯って罪作りな機械だ。
それはさておき、かの有名な羽二重団子。
メニューはごくごくシンプルで、あん団子(こしあん)としょうゆ団子の取り合わせセット(お茶付き、おかわり自由)と、その団子の串に刺さってる数がちょっと減ってかわりに抹茶がつくバージョン、の二種類のみ。双方ともに千円以内。これで商売成り立ってるあたりが名店というか。
どちらかというと今はお土産品としての方に商売として力を入れているのだろうか?
個人的には団子のあんこはつぶあん派なので、あん団子としょうゆ団子のどちらかを選べと言われれば断然しょうゆ団子なのだが、あん団子もすごく上品なお味で好感が持てる。
ここまで舌触りなめらかでさっぱりなら、こしあんもアリかもなぁと思える感じ。
しょうゆ団子も実に上品。下町! 豪快! という感じの味ではなく、あくまで上品。
日暮里駅前にも支店があるようだが、こちらの本店は何より雰囲気がとてもいい。
店内からちょっとした庭が見え、そこの池が実に風情があってとてもよろしい。
多分外国の人をつれていったらキャッキャウフフしてくれそうなほど純・日本。なんか田舎にある某茶屋を思い出してしまった。
そんなに量は多くないので、空いた小腹を埋めるのには向かないが、ちょっと休みたい時とかちょっとだけ何か口にしたい時とかにいいかも。お店自体の雰囲気を楽しむため、でも充分いいと思う。
羽二重団子 本店
【住所】東京都荒川区東日暮里5-54-3
【最寄り駅】日暮里駅
【電話番号】 03-3891-2924
【営業時間】9:00~17:00 火曜定休(火曜が休みの場合は営業)
【ホームページ】http://www.habutae.jp/
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